Kindle本を書くときは一貫性は無視して今思うことを書く

実を言うと、1年前の2016年頃までは、
私は「電子書籍は儲かります」と主張していました。

しかし、あなたはご存じのとおり。
今の私の主張は
「電子書籍は儲からないので、あくまで権威付けの道具としてのみ使った方が良いです」と、
当時とは真逆のものになっています。

こういった具合に、
わずかな期間で、主張が真逆に切り替わる人を、あなたはどう思いますか。

信用できない?
うそつき?
適当人間?

いずれにせよ、良い印象を受けないのではないでしょうか。

しかし、実を言うと、その考えこそが、
著者になる上での大きな足かせになります。
さらにいうと、悪い人にだまされる人にありがちな傾向ともいえます。

これは、どういうことなのか。
ちょっと掘り下げてお話をしていきますね。

2016年時点の私は、
たしかに「電子書籍は儲かります」と主張をしていました。

しかし、当時は、それが事実だったのです。
そう、その頃までは、電子書籍は非常に儲かったのです。

むしろ、その時点で
「電子書籍は儲かりません!」などということこそが、
おいしいく儲かるマーケットで
利益を独占的に得ようとする、浅ましい発言だったのです。

ですが、そのおいしいい話を聞きつけて、
新規の著者の参入が相次いだ・・・というわけではないのですが、
いわゆる業者などに
ブログやサイトの記事をリライトさせて書籍化する悪どい稼ぎ方をする人が出てきたせいで、
クオリティの低い本が供給過多な状態になってしまったのです。

すなわち、著者になることによって得られる権威性には、依然として変化はないのですが。

電子書籍自体は、
前述のような低品質のものが大量に投下されたがために
下火になってしまったのです。
業界情勢が変化したことで、事実も変化してしまったのです。

さて、ここで質問があります。

この現状を踏まえてもなお、
「電子書籍は儲かります」と主張し続けること、
自身の発言に一貫性を持つことは、
果たして誠実といえるでしょうか。

また、まじめで誠実なあなたは、
そのような主張の一貫性を優先した行動を取りますか。

はい、まず間違いなく、「いいえ」だと思います。

業界情勢が変化し、事実が変化したのであれば、
今現在の自分が思うことを・・・
それこそ、以前の主張とまったく逆のことをいうことになっても、
それを伝えることが、主張することが、真の誠意と言えるのではないでしょうか。

すなわち、主張がコロコロ変わる人を、
先のように、信用できない、うそつき、適当人間、と批判するのが世の常ですが。

実際は、その誠実さ、まじめさゆえに、主張が変わってしまうのです。

むしろ、一貫性だけを重んじている人の方が、
周りからどう見られるかばかりに意識が向いている、
自身の保身のことしか考えていない、
不誠実でいい加減、さらにいうと不勉強だというのが実際のところなのです。

もちろん、主張を変えることに対して、
それも真逆の主張をするようにもなると、
その主張の変化を批判する人も出てくることでしょう。

しかし、それがどうした、ということなのです。

あなたが著者としてやるべきこと、発信者として果たすべき責務は、
読者さんに対してあなたの本を読むメリットを提供することだと思います。

であるならば、手前のメンツにこだわって、発言の一貫性を持つことよりも、
柔軟に変化を受け止めて主張を変えていくことの方が
はるかに社会的に意義のある行動だと思いませんか。 

というわけで、ちょっと怖い話をしますが。

もしかしたら、本サイトで書かれている私の主張も、
1年後には・・・いえ、もしかしたら
ほんの数ヶ月後には、真逆のものになっているかもしれません。

たとえば、電子書籍は1万文字でOKと主張をしていますが。
1万文字程度の本ばかりになることで、
10万文字を越えるボリュームのコンテンツが評価されるようになったり、
はたまたさらに短い、5000文字程度にまとめられた
コンパクトで低価格な本がウケるようになったりするかもしれません。

いずれにせよ、それは、未来のことなので、誰にも予測できないことですし、
当然変化しうることなのです。

ともあれ大切なのは、一貫性を重んじること、
そしてその態度を誠実だの、責任感あふれる姿勢だのと考えるのではなく。

柔軟性を持って、今のベストをお届けすること。
それこそが、真の誠実さであり、責任感であると理解しましょう。

あと、過去のあなたの主張をいちいちほじくり返して、
矛盾だなんだとあげつらうのは、ちょっと変な人たちくらいのものです。
大半の人は、あなたが過去にどういった主張をしていたかなんて気にもしていないですし、
そこからどのように主張が変わろうが、何とも思わないものです。

もし、著者として重んじるべき一貫性があるとするならば。
それは、自身の発言に関してのものではなく、
読者さんに対する姿勢においてではないかと思います。

すなわち、いついかなる時も、
読者さんを楽しませ、読者さんの役に立つ知識や経験、情報をお届けする、ということ。
著者が一貫性を持つべきは、その姿勢だけで十分ですし、
むしろその姿勢を貫く上では、発言に関する一貫性は足かせにしかならないのです。
この辺をはき違えていると、上っ面だけの薄っぺらい人間になってしまいます。

それこそ、著者としてではなく、
人間として未熟なまま、成長することはできません。

というわけで、いついかなる時も、
著者としての一貫性は読者さんへの貢献する姿勢においてのみ持つべきで、
主張に関しては柔軟に、必要に応じて変えていくべきものだと理解しておきましょう。

極論になるかもしれませんが、
執筆中の主張が、リリース直後に変わることだってあるかもしれません。
しかし、それだってかまわないのです。
大切なのは柔軟性です。
筋を通せだなんだという言葉に従う必要などありません。
あなたが筋を通すとするならば、
それは読者さんに貢献するという、その誠実さに関してのみです。




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