Kindle本の原稿は文章だけで完成させましょう

以前にも、画像などを盛り込むことで編集の手間が生じ、
それらを保管しておくサーバー代がランニングコストとして発生することをお話ししましたが。

そういった業務負担的な部分とは別に、
執筆をする際のルールとしても強調しておきたいことがあります。

あなたもご存じのとおり、
写真や図やイラストは、
文字よりもたくさんの情報を読者さんにもたらすことができます。

しかし、これは諸刃の剣でもあります。

たとえば、この写真を見て、あなたはどんなメッセージを読み取りますか。

これは、私と愛馬の写真です。

私は、自分が馬主であることを伝えるために、
自己紹介のために、この写真を使っているわけですが。
必ずしも、その目的通りの解釈をしてもらえるとは限らないのです。

たとえば、こんな解釈もできるわけです。

動物が好きな優しくていい人なんだろうな。

競馬が好きなのか。ギャンブルが趣味とか最悪だな。

動物と一緒に写真を撮っていい人アピールとかあざといな。

馬を持っている自慢をするとか、成金趣味で感じ悪いな。

他にもいろいろあるでしょう。

ともあれ、写真がもたらす情報が多すぎるがあまり、
様々な解釈が生まれるわけです。

そして、その解釈全てが好意的なものとは限りませんので、
誤解されないように補足的な説明をする必要が生じるわけです。
 

これでもう、おわかりいただけたと思います。

つまり、写真や図やイラストを盛り込むと、
その情報量の多さゆえに読者さんによって解釈が様々に分かれる場合があります。
そういった誤解を避けるべく、逐一、説明的な話を盛り込む必要が生じるのです。

当然、その手の説明的な文章は読みづらいですし、
かえって主張がぼやけてわかりづらくなりがちです。

私も、先の写真を出すくらいなら
「子供の頃から馬が好きなので、今は馬主をしております」といえばいいだけです。
わざわざ、写真を出してあれこれ説明する必要などないわけです。

もちろん、写真や図やイラストなどがないと信用できない、
という人も世の中には存在します。
私の自己紹介についても文章だけで書いたならば
「本当に馬を持っているのか?」などと、疑う人もいるでしょう。

ただ、その手の疑り深いマイノリティを意識して
あれこれ証拠画像を並べて、説明的な会話をするのは不毛ではありませんか。

あと、得てしてその手の人たちは、
次から次へと別の疑いをかけてくるだけですからね。

ともあれ、写真や図やイラストは、
文字よりもはるかに多くの情報を持っており、
それゆえに誤解のタネになることが非常に多いので取り扱いに注意が必要です。

というか、その注意をするとなると、
どうしてもムダな説明的な文章が多くなりがちで、
本質が伝わりづらくなってしまうのです。これでは本末転倒です。

加えて、文章と、写真などの情報量のムラは、
読者さんに読みづらい印象を与えることも多いです。

もっとも、プロの編集者が介入する紙の本の場合は、
そのあたりのさじ加減を絶妙に行ってくれるわけですが。

いかんせん、そのプロセスのない電子書籍においては、
うまくまとめるのが困難なだけに、
ルールとして盛り込まないことを徹底した方が良いでしょう。

ちなみに、私が出版のお手伝いをさせていただいた人がこんなことを言っていました。

「なんか、文章だけを淡々と書いていると、
読者さんが退屈しているんじゃないかって心配になるんです。
だから箸休め的に写真とかを盛り込みたくなる衝動に駆られるんです」

なるほど・・・。

たしかに、個人ブログとかを見ても、
長文を書くことに自ら心地悪さを感じたのか、
よくわからない風景写真などが盛り込まれているケースをよく見かけます。

しかし、それがかえって、読者さんの集中力を削ぎ、
主張が伝わりづらくなっている原因だと理解すべきですね。

コピーライティングの世界にもよくある誤解なのですが、
長文だからといって読まれないということはありません。

読まれないのは、つまらない、退屈な文章だからであり。
それこそ、短い文章であっても、たった1文であっても、
つまらなければ、退屈ならば、読んでもらえないのです。

ということで、長文を書いているからといって、
変に弱気になることなく、
ましてや、箸休めの写真などを盛り込むことなく、
淡々と意見を書きましょう。

むしろ、その箸休め的な配慮が邪魔になっていることが多いので
くれぐれもご注意ください。

ましてや、電子書籍の場合は、
その配慮がサーバー代というランニングコストを生むことになるわけですからね。

電子書籍は、あくまであなたの主張を伝えるためのものです。
それ以外のものは、不純物、邪魔者でしかないので、
徹底して排除するようにしましょう。

ましてや、写真や図やイラストのように、
文字よりも情報量の多いものは、
ことさらに大きなノイズになると言うことをよく覚えておきましょう。




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