第一人者になれば出版オファーが来るのウソ

マーケットを徹底的に細分化して、
そこの分野での第一人者になることによって、
圧倒的なシェアを獲得することができる。
その結果、大きな利益を得ることができる。

これは、ビジネスの基本的な戦略とされています。

これと同じように、
自分が何らかの分野の第一人者になれば、
出版業界から注目され、オファーが来るのではないかという
幻想をいだいている方をよくみかけます。
先の、ブログを頑張れば・・・とセットであることが多いのですが。

いうまでもなく、この取り組みも、報われることはありません。

なぜかというと、
しょせん、出版とは大して高い商品を取り扱うわけでもない、
コモディティ向けのビジネスであり。
その本の見込み客が世の中にどれくらいいるかが、
出版企画に際して最重要視されるからです。

事実、あなたに自覚症状がなかったとしても、
人は何らかの分野で日本一、世界一になるものが存在しています。

たとえば私の場合ですと、
オーストラリア競馬における血統に関しては日本一詳しいわけですし、実績もバツグンです。

しかし、そんな私が、
自身の知識を余すことなく語ったところで、
あなたはその本を買って読みたいと思いますか。
おそらく、思わないと思います。

私が、先のようなテーマの本を書いた場合。
対象となるのは、競馬が好きな富裕層で、
なおかつ海外で馬主になることも選択肢に入るような、
前衛的で柔軟な方に限られます。

おそらく、そんな人は日本で1000人もいらっしゃらないでしょう。
でもって、その1000人全員が必ず購入してくれるわけではないですからね。

せいぜい、100人に1人が買えばいい方でしょう。
すなわち、総売上の見込みはわずかに10部。
これでは、打ち合わせの時に飲むコーヒー代すらまかなえないでしょう。

というわけで、
自己分析をすれば、何か特別に頑張らなくても、
すでにあなたが日本一、世界一なものはあると思います。
ただ、それを本にしてビジネスになり得るか、
そこに市場があるかというと、これはまた別問題なのです。

もちろん、そういった棚卸しでコンサルティングをするのであれば、
報酬を調整することでビジネスになるかもしれませんが。
価値の提供方法が、書籍という印刷物に限定される出版ビジネスでは、
せいぜい価格としても2000円までですからね。
これでは、さすがに商売として成立し得ないのです。

以上のことから、
第一人者ゆえに出版オファーが来る人がいるのは事実ですが。
あくまでそれは、市場性のある分野での話であり、
あなたにそれがあてはまるとは思わない方がよいでしょう。




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