大量執筆は不要!1万文字で十分です

「とにかく手を動かし原稿を書き上げるべき!」

そうはいっても、本を1冊書き上げるなんて、
一体どれだけの文章量が必要なのだろうか、と不安になったかもしれません。

まず、一般的な200ページ程度の書籍の場合ですが。
おおむね10~12万文字が相場となっています。

図解表現や、参考画像などをふんだんに盛り込むことで
ページ数を稼ぎ・・・あるいはページ数がかさみ、
8万文字程度でまとめているケースもありますが、
それでもおおむね10万文字というのはボーダーとして考えておきましょう。

ちなみに、10万文字ボーダーといっても、
ギリギリそこに足りればOKというわけではありません。

実態としては、20万文字程度の原稿を書き上げ、
その上で質の良い部分だけを残すべく
10~12万文字程度にそぎ落としていくのが一般的な編集プロセスです。
つまりがまぁ、完成原稿の2倍の分量が必要、と。

さすがに、これだけの分量を
「とにかく手を動かして書け!」といわれても
「無茶言うな!」となるのではないでしょうか。

事実、大学の卒業論文などは、
引用込みでOKといいつつも2万文字以上がボーダーとされています。

その2万文字の卒業論文を書くために、
大学生は1年掛けて準備をするわけです。
その10倍の分量が必要ともなると、単純計算で10年掛かることになります。

しかし、安心してください。
そして、安心していただきたいことは2つあります。

安心していただきたいこと、その1としては。

電子書籍の場合は、そんなにたくさんの分量は必要とされない、ということです。
詳しくは後述しますが、
電子書籍の分量は1万文字程度でOKです。
むしろ、それ以上多いと歓迎されません。

なぜか。
それは、電子書籍を読む端末が、
Kindle専用端末であれ、iPad、iPhone、パソコン、なんであれ。
紙の本と比較すると、読みづらいことこの上ないからです。

早い話が、冗長な本は好かれないのです。
文字以外の情報量が豊富なマンガや雑誌を除いては。

ゆえに、あなたが本1冊あたりで書く必要のある文字量はわずか1万文字でOKです。

そして、安心していただきたいこと、その2ですが。

大学生は1年掛けて2万文字の卒業論文を書く、といいましたが。
実は、そんな大層なことではないのです。

私も大学卒業に際して、卒業論文を書いたのですが。
1年掛けたわけではありません。
2日で完成させました。
しかも、2日掛けて書いたわけではありません。

ちゃんと調べて書きました、というアピール材料のために、
引用文献になりそうな本をみつくろって、
その著書名と版元の情報を図書館でコピーしてくるのに1日。
そして、翌日6時間で原稿を書き上げました。

あとの半日ですか?
書き上げた原稿をプリントする時間、
そして所定の形式に綴じ込む必要があったのですが、
穴開けパンチがなかったので文房具屋さんにそれを買いに行くのに使いました。

別に、要領がいいとか、頭がいいとかをアピールしているわけではありません。

そもそも、2万文字程度の文章であれば
ほんの数時間で誰でも書き上げることができる、それをお伝えしたかったのです。

さすがに、卒業論文なので、私も慎重になりましたが。
ざっくばらんに、気軽に意見を書くだけで良いならば、
その半分とまではいかずとも、さらに時間を短縮できたのではないでしょうか。

実際、Kindle本を出版している方々に話をきいてみても、
みなさんおおむね2~3時間で原稿を書き上げているとのことです。
1万文字程度ですからね。
コンセプトさえ固まっていれば、その程度の時間で十分なのです。

というわけで、本を出す、となると
人生の一大プロジェクトのように考えて、身構えてしまう人が多いのですが。

何のことはない、2日もあれば楽勝で終わるような
大学の卒業論文よりも、はるかに手軽にできてしまう半日仕事なのです。
どんなにていねいに、じっくり取り組んだとしても、です。

もちろん、こんな考えもあるでしょう。

「でも、1万文字だと読者さんの満足度は下がるのでは?」
「1万文字しかない本だと高い価格で売れなさそう」

そんな心配はご無用です。

まず、読者さんの満足度についてですが。
読者さんは、ボリュームだけに満足するわけではありません。

読者さんが満足感を覚えるポイントは3つ。

1.ボリューム
2.共感できること
3.読み終えること

全部満たす必要はなくて、
このうちのどれか1つだけを満たせばOKなのです。

順番にお話ししていきます。

まず、本項のテーマでもある「1.ボリューム」ですが。
実は、これが重視されるのは、買った瞬間だけです。

基本的に、迷いや悩みのある人は、ページ数の多い、ボリュームの厚い本を好みます。

なぜなら、それだけ分量があれば、
解決策が書かれていそう、という漠然としたイメージがうかんで、
精神安定作用がもたらされるからです。

ただ、電子書籍の場合は、紙の本とは違って、
物体として存在するわけではないので、
ボリュームを実感してもらいづらいという難点があるのです。

そもそも、紙の本はその物体としての存在感ゆえに、
数を大量に持ち運ぶことができないという難点があります。
そして、それを解消することもまた、電子書籍に期待される部分ですからね。

つまりが、電子書籍の持ち運びの便利さが、
ボリュームによる満足感の演出を阻害しているという部分は、多少なりともあるのです。

というわけで、読者さんがボリュームを実感しづらいというそもそもの問題ゆえに、
Kindle出版でボリュームを意識するのはナンセンスなのです。

他の2つの要素についても触れておきます。

まず「2.共感できること」ですが。

これは別に共感を狙う必要はありません。
むしろ、読者に媚びた一般論は、言い回しがくどくなり、主張が伝わりづらいですからね。

大切なのは、あなたの主張が明確でわかりやすいかどうか、これだけです。

当然、その結果、共感しない人も一部出るでしょうが、それでいいのです。

価値観の同じ人、近い人にからの共感をしっかり勝ち取ることが目的ですし、
後に続く「読み終える」という要素を満たせば十分なので。

というわけで、ラストが「読み終えること」ですが。

主張が明確で、
なおかつ1万文字程度にコンパクトにまとめられている文章は非常に読みやすいです。
ゆえに、誰でも簡単に読み終えることができます。

で、読み終えると人は、1つのことをやり遂げた達成感を覚えるんですね。
その達成感を満足感と錯覚するのです。

だからこそ、ボリュームのない本で、
仮に内容に共感しなかったとしても、読了をもって全てが解決されるのです。

それこそ、主義主張は違ったとしても、
著者であるあなたのことを好きになってくれる、
あなたの文章を読むことを心地いいと感じてくれるのです。

というわけで、1万文字のボリュームだからといって、
それが理由で満足度が下がるということは絶対にありません。

もちろん、レビューなどで
「ボリュームが少ない」などと書かれることはあるかもしれません。

ただ、それは、何かケチをつけないといられないだけの人が、
いちゃもんを付けているだけの話です。

得てしてその手の人は、ボリュームがあったらあったで、
「もう少しコンパクトにまとめた方がわかりやすい」というものです(笑)

さて、続いては価格の妥当性ですね。

たしかに、単純な計算をするならば、
10万文字の本が2000円だとしたら、
1万文字の本は200円というのが価格の妥当性なのかもしれません。

しかし、著者であるあなたが売っているものは何でしょうか。
著者の持っている知識や経験、情報ですよね。
それを10万文字でまとめたか、1万文字でまとめたかの違いで、
そこに書かれている知識や経験、情報の質が同等以上ならば、
ボリュームを根拠にした価格設定をするのは馬鹿げた話です。

というわけで、価格設定については、
ボリュームを気にする必要は一切ありません。
堂々と、あなたが妥当と思う価格を付けてみるべきなのです。

もちろん、それに対して、
ボリュームを根拠に、あれこれ批判をしてくるような輩もいるかもしれません。

ですが、前述の通り、その手の輩は、
ケチをつけることが生きがいの暇人ですので、
いちいちその発言に耳を傾ける必要などありません。
その手の輩の無責任な発言に影響されて、
あなたのビジネスを逐一見直すのは、
サルが適当に投げたダーツを根拠に馬券を買うようなものです。

というわけで、Kindle出版のハードルはおおむね1万文字。
これをよく覚えておきましょう。

なお、余談かもしれませんが・・・。
先の満足条件を思い出していただきたいのですが。

1.ボリューム
2.共感できること
3.読み終えること

前述の通り、そもそも電子書籍は、ボリュームを感じづらい仕様になっています。

それゆえに、ボリュームを根拠とした満足感というのは、そもそも得づらいものになっています。

したがって、「2.共感できること」「3.読み終えること」これらがポイントになってくるわけですが。

当然、ボリュームが多いと、
それが実現できなくなるリスクが高いんですよね。
だからこそ、1万文字のハードルだけじゃなく、もう1つ強調しておきます。

Kindle本は、どれだけ長くても2万文字以内に抑えましょう。
じゃないと、内容がわかりづらくなりますし、読むのがしんどくなってしまいます。

すると、完読できずに、達成感を得ることができません。
すなわち、そこで生じる満足感の錯覚が起きなくなってしまうのです。

あとで詳しくお話ししますが、
Kindle本を出す理由は、著者になることによる権威性もありますが、
実際に本を買ってくれた読者に、
あなたの名前と主張を良い印象と共に記憶してもらう、ということもあります。
その後者のパターンを実現できる形式である方が理想的なのはいうまでもありません。

したがって、あらためて強調しますが。
1万文字程度は分量として必要ですが、
かといって2万文字を超えてくるのは好ましくありません。
よく覚えておきましょう。




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です