いつでも今回がデビュー作のつもりで書きましょう

前著との一貫性は無視しましょう、という話をしましたが。
それにちょっと重複する内容ですが、
執筆に際してルール化しておくべきことなので別の角度から掘り下げます。

まず、人は成長と共に価値観が変わるものなので、
一貫性を重視する必要はないという話はすでにした通りです。

一方で、仮に価値観が変わっていなくても、
結果として一貫しているような状態であっても、
自身の根底にある価値観を省略せずに、
しっかりと伝える姿勢は徹底しましょう。

どういうことか、というと。

本を2冊、3冊と書いていると、
自分で「いつも同じようなことをいっているな」と感じることが多々あります。
それゆえに、読者さんも同じ感想をいだいて退屈するのではないかと考え、
あえてそう思われるような主張を省略する著者が多いのです。

しかし、この配慮はかえってマイナスに作用します。

そもそも、読者さんが
自身の前著に目を通してくれているというのは、都合のいい思い込みですし、
自意識過剰もいいところです。

仮に、目を通してくれていたとしても、
その内容を覚えてもらっているかは別問題ですし、
事実、面白かったかどうかくらいしか覚えていないものなのです。

したがって、内容の重複、主張の繰り返しによる
退屈さを懸念しての配慮は一切不要です。
いつでも、今回がデビュー作のつもりで、
初めて自分の主張を世に発するつもりで書きましょう。

「でも、ちゃんと内容を覚えてくれているファンの人に取ってはくどいと思われるのではないか」

なるほど。
事実、そういったファンの人ほど、熱心に新刊を買ってくれるものですからね。

しかし、安心してください。

あなたが、いつも同じような主張をくり返していたとしても、
ファンの人がネガティブな印象を持つことはありません。

というよりも、残念ながら、
そんな熱心なファンの人でも、詳細な内容は覚えていないのが実際のところです。
好きでいること、ファンでいることって、理屈じゃないですからね。

ゆえに、あなたがすべきことは、
いつでも、今回がデビュー作と思って書くこと、
今回が読者さんとの出会いになると思って書くことなのです。




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