価値はお客様の中にある

以前、海外ビジネスの情報メルマガで
「それは明らかに間違っているだろう」
と感じる話題がありました。
 
ま、あくまで考え方は人それぞれだと思いますが。
 
こと、ビジネスにおいては
価値観の多様性を認めるよりも
合理的な方法を重視した方が良いと思うので
そういった意味で、話題として取り上げます。
 
そのメルマガには、こう書かれていました。
 
「日本の食文化を海外に根付かせるために、まずは、寿司職人の派遣と輸出を!」
 
おそらく、この記事を書いた方は
ろくに海外に行ったこともないか・・・
 
はたまた海外のお寿司屋さんに行ったことが
ただの一度もないのではないかと思われます。
 
 
もっとも、私も海外に住むまでは
まったく、予想だにしていなかったことなのですが。
 
そもそも、外国人の方にとって、
自国で食べるお寿司に、そこまでの品質は求めておりません。
 
早い話が、お寿司という料理であれば、
それだけで最低限の満足度を満たすことができてしまうのです。
 
ただ、だからといって
大しておいしくもないまがい物が横行しているかというと
けっしてそんなこともありません。
 
現地人の職人さんでも
十分においしいお寿司を作ることができるのです。
 
オーストラリアの回転寿司でさえも、
日本の普通のお寿司屋さんと
大差ない、普通のおいしいお寿司が食べられますからね。
 
むしろ、本物の職人さんを派遣したところで
コストがかさむだけですし
そのコストを吸収しようとして料金を上乗せするのでは
誰も食べに来ないでしょう。
 
どうも、日本文化を売り込もうと考える人は、
品質が全て!形式が全て!といわんばかりの
独りよがりな思考で凝り固まっている印象があります。
 
価値はお客さんの中にあるものである、ということを
まったく理解せずに
価値観を一方的に押しつけているのです。
 
お客さんに何でもかんでも迎合する必要はありませんが
それでも、本質的な価値の部分については
もっと理解する努力が必要だと考えます。
 
あと、とりわけお寿司関連のビジネスの人に多いんですが。
日本のお寿司はおいしくて、海外のお寿司はマズいというのは、
思い上がりもはなはだしいと思います。
 
実際、腕のある職人で
そんな浅はかな考えをしている人はいませんしね。
むしろ、多様性を受け入れる余裕があります。
 
というか、勝手に外野があれこれいっているだけで
日本の寿司職人さんたちも
その辺はよくわかっていて
外国人の職人さんに対するリスペクトも持っているんです。
 
 
ともあれ、大切なのは
お客さんに価値を見出してもらえるような
本質をしっかりと高めていくことでしょうね。
 
独りよがりの理論や形式の押し売りは
多様性に満ちた昨今では
取り残されていくだけでしょう。

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