巷で信じられているやる気のウソ

よく「やる気が出てきた」とか
「モチベーションが上がった」と発言をする方を見ると思いますが・・・。

実は、それは、ただの錯覚なのです。

やる気は出てきませんし、モチベーションは上がりません。
これらはいずれも、特定の目標に紐付けられた消耗品です。

すなわち、目標を達成するには、
やる気がなくなる前に、モチベーションが尽きる前に、
やりきらなければならないということです。

「やる気が出てきた」とか「モチベーションが上がった」と感じるのは、
結局のところ、目標までの距離を縮めていることを実感できた、
あるいは実際にそうなる近道に気づくことができた、ただそれだけの話なのです。

わかりやすくするために、
モチベーションを時間に、目的に到達するための手段を交通機関に置き換えてお話しします。

あなたは10日後までに、東京から大阪まで行かなければならないとします。
東京から大阪まで歩くとなるととんでもなく遠くに感じますよね。

しかし、自動車という道具を手に入れたらどうなりますか。
「大阪が近くなった」と感じますよね。
それこそ、自動車を手に入れたのが
時間切れまであと3日であったとしても楽勝に感じるでしょう。

さらに新幹線のチケットを手に入れたらどうなりますか。
それこそ、目と鼻の先くらいの感覚になると思います。
時間切れまで3時間だったとしても、何とも感じないはずです。

このように、やる気やモチベーションが刻一刻と下がり続けていても、
それが尽きる前に目標を達成しうる手段にめぐりあうと、達成の可能性を感じることができます。
それゆえに、あたかも失ったものを取り戻した余裕を感じ、
「やる気が出てきた」とか「モチベーションが上がった」と錯覚するのです。

もちろん、これで目標達成にいたる場合も少なからずあります。
ただ、いついかなる時も、
その錯覚をもたらしてくれる打開策に巡り会えるとは限りません。

また、絶えずその手のやる気やモチベーションに波があると錯覚していると、
やる気やモチベーションが落ち込んでいると感じたときに、
前述したような自己嫌悪にさいなまれることが多くなります。
そして、その苦痛から逃れるべく、理想を追い求めることをやめてしまうことすらあります。

実際、会社生活において、もっともストレスを感じないのは、
自分の理想を全て捨てて会社に合わせた生き方をすることですからね。

もちろん、それが幸せを感じるかどうかはさておき。
少なくとも、会社や、仕事からストレスを受けることはなくなります。

ともあれ、あなたはそういった人生を望んではいないと思います。
自身の理想とする人生を手に入れたいと願っているはずです。
それならば、やる気やモチベーションの性質を理解して、それらとうまく付き合うことは欠かせません。

だからこそ、まずは、
やる気やモチベーションは回復しないということを理解しましょう。
そして、やる気やモチベーションが完全に燃え尽きるまでに目標を達成しなければならないと、
期限があるものだと理解した上で、実現のための行動を取る必要があるのです。

実際、夢を紙に書くと実現する、といわれながらも、
紙に書いたままで放置された夢っていくつもあると思います。
それは結局のところ、
やる気やモチベーションを失ってしまった、賞味期限切れの夢なのです。
おそらく、どんな優秀なコーチに学んでも、
それらの夢を実現しようという意欲はわいてこないと思います。
すでにあなたにとっては、どうでもいいことになりつつあるからです。

いずれにせよ、やる気やモチベーションの性質を理解しないと、
いつまでも、この手の賞味期限切れの夢を持ち続けることになりますし、
またすでにどうでもよくなっている自分の本心に気づくことができなくなります。
結果、惰性で生きる人生に甘んじることになるのです。

なお、私もまた、そのような経験が何度もあります。

とりわけ大きな影響を与えてくれた賞味期限切れの夢は、
「広告業界の帝王になる」というものでした。
そして、そのために「電通に転職する」という目標を掲げていました。

情熱に燃える新卒の時に立てた夢ではありましたが、
今思えば、半年もしないうちに賞味期限切れになっていました。

しかし、当時の私は、
やる気やモチベーションのメカニズムを理解していませんでしたので、
すでに自分の中でどうでもいいことになっていたそれらの夢を、
あたかも人生目標であるかのように語り続けていました。
また、そうすることでやる気やモチベーションが回復するとでも思っていたのかもしれません。

いずれにせよ自分の本音と向き合うことができずじまいだったため、
広告業界を転々とした上で、初めての独立は広告業で立ち上げました。

ただ、口では夢を語りつつも、
潜在的には広告の仕事などどうでも良くなっていたので、
当然、事業がうまくいくはずもなく。
会社が立ちゆかなくなって、痛い目をみて、
そこではじめて自分が広告に情熱を無くしていることを、身をもって思い知ることになりました。

当時はまだ独身で、武蔵野市の安アパートに住んでいた時代でしたので、
それほどの痛手にはなりませんでしたが。
これが、結婚して、子供が生まれた今現在の出来事だと考えたらゾッとします。

ともあれ、それくらい、
やる気とモチベーションの性質を理解しないままでの行動は、
向こう見ずで危険なものになりがちなのです。
なにせ、とりあえず体を動かせば、夢を口にすれば、それらが回復するとか、
やがて目標は達成されるなんて勘違いさせられるわけですからね。

うまく使えば成功への特急券になる自己暗示も、
間違った使い方をすれば破滅への片道切符になるわけで。
やる気やモチベーションに関する誤解は、
このあやまった自己暗示を助長することになるので、非常に厄介なシロモノなのです。

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