IT業界で起業成功の本質をつかむ

結局わずか半年で、会社をたたんで社会復帰することを決意した僕は、
エージェント会社を使って就職活動を開始しました。

就職活動の時に気付いたのですが、
普通に就職活動をしていたのでは面接官との相性で決まってしまう部分が大きく、
ギャンブル性が強いんですよ。

僕は、基本、キャッチーなタイプではありません。
言いたいことをズバズバ言っちゃうので、合コンとかでも女の子がドン引きだったり。
学生時代の面接も、面接官と口論になって大げんかになったこともあります。

面接が終わる際に捨て台詞で
「俺がお前の会社の大株主になったら、絶対にクビにしてやるからな!」
といったことさえありました。
クビという言葉に恐れをなしたのか、その面接は通過しましたが、
そのあとの面接でキッチリと落とされました(苦笑)

そんなこんなで一応結構内定はもらっていたので、
面接は得意な部類だったと思うんですが、
相性が悪い相手とはとことんまで悪かったので・・・。

加えて社会人1年半で既に2社をやめて独立起業にも失敗しているので、
まぁ普通に考えて僕に対する世間的な目は温かくは無いな、と。
書類選考の段階で
「こいつ、何をやっても長続きしないじゃん」とか
「根性ないんだなーヘタレめ!」と見られるリスクが高いんです。

そうなると、ほとんどの会社で門前払いになってしまうわけです。
だからこそ、エージェントを使うことで
こちらの本意をしっかり伝えながら就職活動をすることにしました。
この辺りは周到に。

その甲斐あってか、リクルート、DeNA、楽天という、
今もなおその名を天下に轟かす一流企業から内定をいただくことができました。
相変わらず運だけは逃げてないな、と思いました。
で、とりわけビジネスモデルの構築に成功して、
稼ぎの自動化が実現できていると思う楽天を選びました。

他の会社よりも提示している年俸は100万円以上安く、
「天才の僕に対してこの評価とは、けしからん!」
と思いましたが、
再度の起業を志している自分にとっては、
授業料と思って割り切れば大した違いはないと思ったのです。

楽天に入ってまず最初に配属されたのは
ポータルメディアカンパニーの広告営業部でした。

広告業界の経験を生かして・・・と行きたいところですが、
実際はインフォシークというサイトの広告枠を、代理店に卸すだけの単純作業。

営業せずとも発注が舞い込んでくるので、
実際は単なる伝票処理みたいな事務仕事でした。
大学生アルバイトでもできそうな仕事を、
大の大人が、さも大仕事のようなふりをしてやっているのが滑稽でしたね。

ほんの1年ほど前までは、
5万円の粗利を稼ぐために徹夜して企画書を書いていたわけですが、
この会社では違いました。
5万円、10万円程度の案件ならば、
椅子に座ってメールの送受信をクリックするだけでひっきりなしに舞い込んでくるのです。

それこそ、下手に外に出て打ち合わせをするより、
痔になってもいいから、ずっと座りっぱなしでメール処理している方が、
営業成績が良くなるんじゃないの?ってなくらいに。

稼ぎの仕組み化ができている会社と、
そうでない会社の圧倒的な違いをまざまざと見せつけられました。

結局、僕も椅子に座って伝票を処理するだけで、
初月の営業目標である売上500万円も軽々と達成。
社内でお祝いの言葉と拍手をされながらも、
何とも居心地の悪さを感じていたのを今でも生々しく覚えています。

あまりに仕事が楽すぎて、
ここにいたら人間がダメになるんじゃないかとさえ思い始めました。
稼ぎのモデルを学ぶ以前に、
自分自身がその仕組みに組み込まれてしまっていることに気付いたのです。

さすがにこれでは本末転倒。
会社に不満があったわけではないですが、
自身の将来を考えるとデメリットでしかありません。

ちょっと早いかなと思いつつも、
入社3ヶ月目にして早くも直属の上司に辞意を伝えました。
その上司とだけは、どうしてもそりが合わずにしょっちゅう喧嘩をしていました。
なので、上司にしても願ったりかなったりだったのでしょう。
二つ返事で承諾してくれました。

しかし、縁あって社内の他の部署から声が掛かったので、
ひとまずそちらの部署に異動することになりました。

部署移動後は、はっきり言って自由気ままに、
王様気分でやりたい仕事だけに取り組めるようになりました。
企画の仕事で、確かに組織に自分の力が認められ、
それを必要とされている実感はありました。

ただ、相変わらず『楽天』の名前を出せばすぐに受注が取れてしまう
イージーな仕事の繰り返し。

結局、クライアントに仕事が評価されているという手ごたえを全く感じられないまま、
「ここでも楽天様々か~三木谷さんってホントすげーんだなぁ」
と思いながら、張り合いのない仕事に、日々やる気を失っていく毎日でした。

そんな中、知人のつてで面白いベンチャー企業があることを聞きつけました。
そして、実際に社長とお会いして何度か食事に行くうちに、
一緒に面白い仕事ができそうだ、
会社の知名度はないけれど、
その分自分の実力を試す仕事ができそうだと思うようになりました。

そして、身に余るほどの光栄な慰留をいただきつつも、
楽天株式会社を後にしました。
メガトン級に凄いビジネスマンたちと出会いまくった9ヶ月間は、
まさにカルチャーショックでした。

続きはこちらでどうぞ。




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