オーマイゴッド!こうして倒産のデマは広がった

「創業10年以内の倒産率は90%」

なぜこの手のデマがもっともらしく信じられ、広まっていったのでしょうか。

これは以下の3つの理由が考えら得ます。

 1.起業する人が増えると困るから
 2.勤め人にとって聞き心地のよい言葉だから
 3.愛社精神につながるから

まず【1.起業する人が増えると困るから】ということですが。

誰も彼も気軽に起業されてしまうと、税金の回収が煩雑になります。
また資金が海外に流出するリスクが高くなります。

「個人が稼いだお金だから、どう使おうが勝手じゃないか」

そう主張する起業家の方も多いのですが・・・。
いかんせん、海外は悪辣な詐欺師だらけなので、
その手の連中にジャパンマネーをだまし取られてしまうリスクが極めて高いのです。

また、海外の司法機関は、
日本のような公平性を持っていません。

したがって、だまし取られて泣き寝入り、という被害が相次ぐリスクもあります。

事実、今も昔も大流行の東南アジア系の投資詐欺は、
多くの起業家たちの資産を吸い上げてきました。

この手の被害を出さないためには、
海外への送金を厳しく監視することはもちろんですが、
そもそもそれだけの蓄財をしづらくするというのも有効です。

ゆえに、海外の投資詐欺に目がくらまない程度の経済力にとどめるべく、
独立起業に後ろ向きにさせるという狙いがあるのでしょう。

海外送金規制については、
私も煩わしいと感じていた時期がありました。

しかし、先のような事情を知るにつれ、
オレオレ詐欺被害を食い止めようとするのと同じことと考えるようになりました。

ゆえに今では、海外送金規制については非常に好意的な見方をしています。

話は戻って、次はこちら。
【2.勤め人にとって聞き心地のよい言葉だから】ということ。

人は誰もが、自分が正しいことをしていると思っています。
それが実感できないときは、
その正当化の材料を積極的に探し回ることもあります。

会社勤めをしている方々にとって、
「独立起業後10年の生存率は10%」という言葉は、
独立起業をしないで、会社勤めをしている自分の選択を正当化する上で、
非常に都合の良いデータなのです。

それこそ、たまたま、自分の周りに、
世間一般では例外とされるデータに合致する起業の成功者がいても、
このデータのおかげで、自らを否定しなくてすむ、というわけです。

こういった、自己肯定のための言い聞かせが、
幻想を生み、社会常識として浸透した可能性も高いでしょう。

そして最後が
【3.愛社精神につながるから】というものです。

多くの会社が10年と存続しない中で、
自分の勤める会社がそれ以上存続していたとするならば、
従業員の方はどう思うでしょうか。
自分の会社に対して、少なからず誇りを持つと思います。

そして、その手の誇りを持つ社員というのは、
その立場を守るために、一生懸命働きます。

すなわち、先のデータは、
存続する会社の実力を過大評価させることで、
生産性を、業績を維持するための原動力をもたらしてくれるのです。

本当はひょろひょろの青息吐息の会社でさえも、
「よらば大樹の陰」と思わせるような、
大地に根を張った大木のように錯覚させるだけの力があるのです。

以上の理由により、
デマは拡散され、浸透し、
あたかも常識であるかのように定着している、というわけです。




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