なぜ成功者はトイレ掃除を成功の理由に挙げるのか

お金持ちや、成功者に対するインタビューをご覧になったことがあると思います。

いずれも、成功者らしい、
謙虚で誠実な人柄を感じさせる、素晴らしい内容になっていますよね。

それを読んで、
「いつかは自分も・・・」と思われる方も多いと思います。

そして、そのインタビューの中でも、
トイレ掃除をしていたというエピソードを語る方を見ることがあります。

こういった事例を見るたびに、
「トイレ掃除をするとお金持ちになれる」という教えの信憑性が増すような気もします。

また、トイレ掃除原理主義者の方々は、
この手のインタビューを根拠に、
その思想へとより一層傾倒していくことが多いようです。

しかし、繰り返しになりますが、
それでもトイレ掃除とお金持ちになること、
成功を勝ち取ることに因果関係はありません。

では、なぜ、お金持ちや成功者は、
トイレ掃除をしていたことを、
成功の秘訣を語るエピソードとして語ることが多いのでしょうか。

その答えは、至ってシンプルです。

謙虚で誠実な人柄で、
地道な努力を積み重ねてきたというイメージを演出することが出来るからです。

実際そのインタビュー記事を読んで目に浮かぶのは、
汗だくになって、ワイシャツの袖をまくり上げて、トイレを掃除する社長の姿じゃないでしょうか。

少なくとも、トイレ掃除にいそしむ姿に対して、
傲慢で偉そうなイメージは持たないと思います。

この他にも、お金持ちの方々、成功者の方々のインタビューをご覧いただくと、
おきまりのフレーズがたくさんありますよね。

「周りの方々に支えられたからこその今だと思っています」
「才能がないから、せめて努力だけは負けまいと思っていました」
「お客様への奉仕を貫いていたことで幸運がもたらされたのです」

などなど。

こういう話を聞くと、あなたはどう思いますか。

それが本音であるかどうか、事実であるかどうかはさておき、
少なくとも彼らに対してネガティブなイメージを持つことはないと思います。

むしろ、自分と何ら変わりのない
ごくごく普通の人間が、たまたま成功できただけ、と印象すらいだくかもしれませ ん。

しかし、先のように、周りの方々に支えられている方、
才能を努力でカバーしている方、
お客様への奉仕を貫いている方は、
トイレ掃除をしている方同様に、世の中にごまんといるわけです。

でもって、その誰もがお金持ちになっていたり、
成功者になっていたりするわけではありません。
むしろ、 そうじゃない場合の方が多いのではないでしょうか。

もう、これでおわかりだと思います。

先にあげたようなおきまりのフレーズは、
反感を抱かれないための
凡人からの分不相応な嫉妬を買わないための
謙虚さを演出するための材料に過ぎないのです。
断じて、成功の秘訣ではないのです。

考えてもみてください。
仮にこんな成功者インタビューを見たら、あなたはどう思いますか。

「私が成功したのは、才能と努力と運がうまくかみ合ったからでしょう。
 学生時代の学びの環境を 提供してくれた両親には感謝しております。
 学歴は関係なくとも、育つ環境は大いにその後の人生に影響しますからね。
 そして、周りに置く人間も厳選しました。
 誰もが成功への意欲を持っているわけではありませんからね。
 それと、お客さんも選ばせていただいております。
 価値観が違う方との取引は互いにとってストレスですからね。
 加えて、サポートコストなどもかさみますし利益率に影響がでます。
 こういった一切のムダを排除したことが今につながっていると思います」

言っていることは、もっともに見えるかもしれません。
ですが、どこか冷酷に感じるというか、
少なくとも、積極的にこんな人の下で働きたいなんて思う方はいないと思います。

ただ、起業家である以上は、経営者である以上は、
先のような価値観は程度の差こそあれ、誰でも持っているものなのです。
言うまでもなく、インタビューで
謙虚な受け答えをしているお金持ちの方々、成功者の方々も、です。

しかし、先のような本音をぶちまけたところで、一体何の得があるでしょうか。
むしろ、世間の反感を買うだけで、デメリットしかありませんよね。

事実、インタビュー記事をご覧になる方の大半は、
お金持ちや成功者の秘訣を学びたいと思って読んでいるわけではありません。

それこそ、批判材料、 叩く理由を探すべく、
あら探しをしている方の方が多いかもしれません。

そんな攻撃材料を求めて手ぐすねを引いている方々に、
わざわざ馬鹿正直に本音を語って、
攻撃の材料や、反感の要素を振りまくようなお人好しなんて、
群れない力の著者くらいじゃないでしょうか(笑)

なにはともあれ、基本的に、普通の人は・・・EQの高くない人は、
自分が信じたいことしか、信じません。

だからこそ、彼らが信じたがるような

「成功者だけど凡人です」
「成功者だけど自分は無能です、成功は周りの人のおかげです」
「成功者だけど運が良かっただけです」

といった、卑屈にすら思えるような謙虚な発言で
嫉妬されないように、上手くやり過ごしているのです。




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